東京入管の待ち時間が無くなる？ネット予約開始【外国人ビザ申請】

外国人のビザ（在留資格）申請に長時間待つことで知られる東京入管（東京出入国在留管理局）では2020年12月7日から、混雑緩和のために事前にネットで申請日時を予約できる「申請予約システム」を開始しました。

また、同様に長時間待たされる在留カードの交付については、後日指定日に窓口か郵送で受け取れる「在留カード後日交付」が2020年12月14日から開始されました。

行政書士や企業の担当者などで申請取次できる方が本制度の対象となります。さらに、2022年3月30日からは、在留カードを持っている外国人本人も「申請予約システム」を利用することが可能になりました。

在留資格手続の申請予約システム

東京入管が開始した申請予約システムは、以下のウェブサイトを通して予約できます。

https://www.tokyoimmi-yoyaku.moj.go.jp/

メールアドレス認証後、カレンダーに表示された予約可能な５開庁日のうち、３０分単位で区切られた枠から選択し予約できます。

予約締切時間は、申請日の前日の午前１１時５９分までとなります。

申請予約システムの利用者の範囲

行政書士・弁護士または外国人を受け入れる企業の担当者等で、申請取次が可能な以下のどちらかの証明書を所持している方が対象です。

・申請等取次者証明書

・届出済証明書

※2022年3月30日から、在留カードを持っている外国人本人も対象になりました。

予約対象手続

予約の対象となる申請手続は、以下に挙げたものとなります。

・在留資格認定証明書交付申請

・在留資格変更許可申請

・在留期間更新許可申請

・在留資格取得許可申請

・永住許可申請

・資格外活動許可申請

・就労資格証明書交付申請

※申請の内容によっては、予約の対象外となることもあります。

入管に行く必要ない「在留申請オンラインシステム」との比較

今回の記事で紹介した「申請予約システム」とは別に、そもそも入管に行かずに自宅のパソコンから申請できる「在留申請オンラインシステム」があります。

以前は勤め先の会社に利用を依頼する必要がありましたが、2022年3月16日からは外国人本人によるネット申請が可能になりました。

2022年3月16日から「在留申請オンラインシステム」が大幅にリニューアル。
外国人本人によるネット申請が可能になりました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

東京入管に並ぶ必要なし？外国人が自分でネット申請する方法【ビザ在留資格】

入管に行かなくても、外国人社員の就労ビザ更新・変更手続などをインターネットで申請可能な「在留申請オンラインシステム」が2022年3月16日か...

jpnvisa.com

2022-03-17 03:51

在留カードの後日交付でさらに便利に

通常、在留資格諸申請の許可の通知書（ハガキ）が届いたら、入管に必要書類を持参すれば当日のうちに新しい在留カードを交付してもらえます（即日交付）。

しかし、東京入管で即日交付してもらう場合は長時間待たされることが多くなっています。こうした状況を改善するため、新たに、待ち時間を大幅に短縮できる「在留カード後日交付」が開始されました。

後日交付指定日に東京入管のカウンターで受け取れる「後日窓口交付」と後日郵送してもらえる「後日郵送交付」の2種類から選べます。

後日窓口交付の方法

「後日窓口交付」は、申請許可の通知書と必要書類を東京入管に持参して手続し、その日は在留カードを受け取らず、後日交付指定日に東京入管で在留カードをほとんど待たずに受け取れます。

週に数回以上東京入管に行く方におすすめの方法です。

後日交付指定日の目安は以下の通りです。

【月・火】受付→【木】交付

【水】受付→【金】交付

【木・金】受付→【火】交付

後日郵送交付の方法

「後日郵送交付」は、申請許可の通知書と必要書類のほかに返信用の「レターパックプラス」（赤色）を東京入管に持参して手続すれば、上記の後日交付指定日付けで在留カードが郵送されます。東京入管に行く回数が少ない方におすすめの方法です。

在留カード後日交付の利用者の範囲

行政書士・弁護士または外国人を受け入れる企業の担当者等で、申請取次が可能な以下のどちらかの証明書を所持している方が対象です。

・申請等取次者証明書

・届出済証明書

※参照：出入国在留管理庁ウェブサイト
https://www.moj.go.jp/isa/content/001335026.pdf

https://www.moj.go.jp/isa/content/001370641.pdf

以上