外国人の就労資格交付数、前年比13.8%増

法務省はこのほど、平成28年における日本企業等への就職を目的とした在留資格「技術・人文知識・国際業務」に係る在留資格認定証明書交付状況について公表しました。

技術・人文知識・国際業務の在留資格認定証明書の交付25,888人に

これによると、平成28年に我が国の企業等に就職することを目的として在留資格「技術・人文知識・国際業務」に係る在留資格認定証明書の交付を受けた外国人は25,888人で,前年比13.8%増加しました。詳細については以下の通りです。

概要

平成28年に,専門的な技術や知識等を活用して我が国の企業等に就職することを目的として,在留資格「技術・人文知識・国際業務」に係る在留資格認定証明書の交付を受けた外国人は25,888人で,前年の22,756人と比較して3,132人(13.8%)増加した。

平成28年に交付を受けた外国人を主な国籍・地域別内訳で見ると

① 中   国 5,716人(前年比      9人, 0.2%増)

② 韓   国 3,124人(前年比   660人,26.8%増)

③ ベトナム 3,075人(前年比   606人,24.5%増)

④ イ ン ド 2,452人(前年比   168人, 7.4%増)

⑤ 米   国 2,122人(前年比   202人,10.5%増)

となっており,中国(香港及びマカオを除く。以下同じ。)を始め,上位5か国について,いずれも,前年に比べ増加した。

国籍・地域別等内訳

在留資格「技術・人文知識・国際業務」に係る在留資格認定証明書の交付を受けた25,888人について,その国籍・地域別内訳,年齢・性別内訳等は次のとおりである。

(1)国籍・地域

主な国籍・地域別内訳では,中国が5,716人で全体の22.1%と最も多く,次いで韓国,ベトナム,インド,米国の順となっている。地域別では,アジア諸国が20,328人(78.5%)と最も多く,次いで,北米諸国の2,612人(10.1%),ヨーロッパ諸国の2,234人(8.6%)の順となっている。

(2)年齢・性別

年齢別では,20歳代(15,416人,前年比2,117人 15.9%増)と30歳代(7,971人,前年比804人 11.2%増)が中心で,両者で全体の90.3%を占めている。性別では,男性が16,871人,女性が9,017人で,全体のうち男性が65.2%,女性が34.8%となっている。

(3)業種

就職先の業種を見ると,製造業5,269人,非製造業26,081人で,非製造業の占める割合は81.2%となっている。

ア 製造業

一般機械分野,自動車分野,電機分野及び通信機分野の4業種で48.4%を占めている。

イ 非製造業

コンピュータ関連サービス,商業(貿易)及び教育の3業種で56.6%を占めている。

(注)複数の項目にチェックがあったものは重複して計上しているため,交付人数と一致しない。

(4)職務内容

職務内容別では,技術開発(情報処理)分野が6,593人(18.4%),翻訳・通訳分野が5,420人(15.1%),海外業務が3,817人(10.7%),教育分野が2,874人(8.0%)と上位を占めている。

(注)複数の項目にチェックがあったものは重複して計上しているため,交付人数と一致しない。

(5)月額報酬

就職先における月額報酬を見ると,20万円以上30万円未満が12,899人(49.8%)と最も多く,次いで,20万円未満が5,279人(20.4%)となっている。

(6)就職先企業等の年間売上額

年間売上額別では,1億円超から10億円以下の企業(6,576人,25.4%)が最も多く,1億円を超える企業で全体の77.1%を占めている。

(7)就職先企業等の従業員数

従業員数別では,10人以上100人未満の企業が8,597人(33.2%)で最も多く,次いで10人未満の企業が4,484人(17.3%),100人以上300人未満の企業が3,724人(14.4%)の順となっている。

(8)就職先企業等の所在地

地方別では,関東地方が16,837人(65.0%)と集中しており,次いで中部地方の2,771人(10.7%),近畿地方の2,667人(10.3%)の順となっている。

都道府県別では,東京都が12,827人(49.5%),次いで神奈川県1,929人(7.5%),愛知県1,776人(6.9%)の順となっており,上位3都県で全体の63.9%を占めている。

(注)統計数字の末尾で四捨五入したものは,その計が合計欄の数字と一致

しない場合がある。

以上

※分からないことがありましたら、こちらからご質問してください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする